CAPP活動を始めたそもそものきっかけ(1)
たぶの木学園の理由。
たぶの木学園は、知的障害を持つ人たちが、社会生活に適応できるようにさまざまな活動を行う更生施設。平成2年に「光風学園通所センター」として開所しました。現在、20代から40代の38名の利用者たちが、毎日通いながら、農作業や園芸作業、菓子製造作業などを行なっています。実はこれらカリキュラムの内容や方法は、歴代の職員たちがアイデアを出し合いながら、手探りで作りあげてきたもの。CAPP活動も、ひとりの施設職員による「利用者さんと動物とのふれあい活動をさせたい」との思いが始まりでした。平成14年のことです。現在、施設側でCAPP活動を担当している支援主任の佐藤益美さんは語ります。「その職員さんは今はもう退職していませんが、自分でも犬を飼っていたので、動物が与える癒し効果や特別な力をいつも感じてたんでしょうね。その人と、たかとし動物病院の高橋恵美さんが仲良しだったので、そこからこの活動が実現していったんです」。
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