県内では、酒田市内の
知的障害者更生施設にて行われています。
県内での取り組みは、酒田市宮野浦の知的障害者更生施設「たぶの木学園」が唯一で、6年前から、たかとし動物病院の高橋俊明さんをチームリーダーに、ボランティアと施設職員が連携をとりながら、毎月1回活動しています。
活動日は、毎月第3火曜日の午後。毎回13名ほどの障害を持つ利用者が、希望者制で活動に参加しています。その活動日に向けた準備は1週間前から。高橋さんが病院で参加する動物たちの健康をチェックします。「動物たちに無理させてはいけませんから」と高橋さん。その後、前日には、飼い主の皆さんが動物をシャンプーして、活動当日に控えます。
私たちが見学にうかがった5月の活動日には、犬のローラとクーちゃん、うさぎの2代目マーシーの3頭と、3人のボランティア、ボランティアリーダーで高橋さんの奥様の恵美さん、そして高橋さんの計5人が、たぶの木学園に集まりました。活動を始める前に、別室で施設職員の佐藤益美さんから、その日の参加者たちの状況などを教えてもらいます。そして、利用者たちのいる活動室に、動物を連れて移動。11名の利用者たちは、部屋の中央に敷いてある絨毯やイスに座って、明るい笑顔で迎えてくれました。簡単なあいさつをした後に、ふれあい活動スタート。早速、それぞれが思い思いに動物を囲んでは、撫でたり抱っこしたりしていました。その後も、ボランティアと利用者たちが楽しそうに会話したり、利用者同士で触り方や抱っこの仕方を教え合ったり、動物に近寄らず窓際にいる人に皆で声をかけあったりと、とても賑やかに時間が過ぎていきました。30分が経過し、CAPPメンバーが退出した後、利用者たちは体についた毛を取り、うがいと手洗いをして終了。メンバーはまた別室に戻り、反省会と次回の確認をして解散。こうして月1度の訪問活動が終わります。 |