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1.6.三鷹天命反転住宅のギャラリー「Respontes du Artututu」。球体の部屋では寝て見て作品を体感。天井に吊った写真や凸凹の床、白い蚊帳張りなど独特の世界が楽しめる。
2.アリゾナ州セドナの街の夕景。著書『ラスベガス&グランドキャニオンへ行きたい』でも紹介。
3.
白い砂漠がどこまでも続く、ニューメキシコ州のホワイトサンズナショナルモニュメントでの撮影風景。
4.ギャラリーの天井に張り付いたドア。ギャラリー観覧は完全予約制、予約はホームページから。
5.ルート66の終点サンタモニカは、飯富さんがロサンゼルスでよく撮影する場所。
7.抜けるような青い空と、力強い赤い大地のコントラストが、鮮烈なインパクトを残す。



広大なアメリカの大地から、僕は
生きることのすばらしさを教わりました。


  昨年の冬、編集部に一通の写真展の案内状が届きました。差出人は、酒田市出身のフォトアーティスト・飯富崇生さん。現在東京を拠点に活躍する飯富さんに、今回メールでのインタビューが実現。ご自身のライフワークを綴っていただきました。
「僕は、小さい頃から海外に興味があって、地図帳や海外資料をよく眺めていましたね。世界のことを知りたいという気持ちが強かったです」。そうした考えから高校卒業後は自ずと海外留学の道へ。何かに導かれるように単身アメリカへと渡りました。
 

  いいとみ・たかゆき
1981年、酒田市生まれ。酒田東高校、カリフォルニア州立大学映画学部卒業。日本写真協会会員、同国際文化交流委員。フォト検定フォトマスターエキスパート取得。06年、写真×詩展「Soul America」を開催。07年、銀座にて個展「Soul America─The Second Impact─」、同年ギャラリー開設。(財)国際文化カレッジ主催「総合写真展 大賞」ほか受賞歴、雑誌掲載多数。
HP→http://tak.tarbee-beart.com/


芦刈いづみ×飯富崇生
『時計じかけのハリウッド映画』
─脚本に隠された黄金法則を探る─

ハリウッド映画の進行は、じつはすべて決まっている?!大学で映画を専攻した2人が脚本の構造を解明。映画がさらに面白くなる必読の1冊。

角川SSC新書
798円




 留学先の「カリフォルニア州立大学」は、州内に23のキャンパスを構える4年制の総合大学。その「ノースリッジ校」は、ハリウッドやサンタモニカに程近いロサンゼルス北部に位置しています。飯富さんの専攻は映画学部・映画制作学科。授業では制作のノウハウを学び、実際に短編映画を制作。授業以外にも、コンペやコンクールに出品する自主制作に時間を費やしたそうです。
「留学生活は、とにかく楽しくて仕方がありませんでした。それはアメリカの人たちが常にハッピーだったから。僕は彼らから“楽しんで生きる”ことを学びました」。そして、専攻の課程で写真のクラスを履修。そこで一人の日本人教授と出会い、写真の才能を見出されます。そしてさらにその人生観を大きく変えたのは、アメリカの広大な景色でした。「グランドキャニオンの地層や、ホワイトサンズの真っ白な世界を前にした時、地球はこれほどまでに大きく尊く、それに比べて僕の一生は、ほんの一瞬だと実感しました。でもだからこそ、その一瞬を最高に輝かせるべきなんだと、アメリカの大地は教えてくれました」。雄大な景観、人種や文化の多様性、世界中に溢れる発見や喜び。それを伝える手段として、飯富さんは写真を選びました。そして大学を卒業し、帰国後は公私にわたるパートナーで、ライターの芦刈いづみさんとユニットを結成。飯富さんは「インターナショナルフォトアーティスト」として「写真の主役は作り手である僕自身」という考えのもと、活動を続けています。

 飯富さんの「ネイチャーアートフォト」は、絵画のような鮮やかさを放ち、見る人に強烈な印象を残します。これはハリウッドのフィルム現像技術を、自然写真に適応させた独自の手法によるもの。東京に拠点を構えてからもたびたび海外へ渡り、世界の風景を描写し続けています。そして06年には、初の写真展「ソウル・アメリカ」を開催。07年には2度の個展、併行して世界平和・地球環境保護活動「フォトピースプロジェクト」を立ち上げ、写真を通した講演活動なども行い、メディア全般で活躍しています。07年には「三鷹天命反転住宅」にオフィス兼体感型写真ギャラリーを開設。今や国内外の注目を集める存在になりました。そして現在は、「東アジア国際学生フォーラム」の総合アートプロデュースを務め、日中韓で展示される「フォトアートオブジェ」を製作しています。「僕には伝えたいことがたくさんあります。そのために世界を知り、考え、僕が作るからこそ意味があるものを創り、世界の人が笑顔になるようなアートワークをしていきたい。僕にとっての写真は『生きる』ことの表現です。魂を燃やして生きる楽しさ、すばらしさを、写真で伝えていきたいと思います」。

 今回のメールのやりとりの最後に「年内に活動拠点をアメリカに移し、さまざまな国の情報を、各国に発信していきたい」とありました。世界から、そして地球から自身を俯瞰し、壮大なメッセージを伝える写真家として、これからのグローバルな活躍に期待が高まります。

(スプーン2008年5月号に掲載)

高橋江里子=取材・文
text by Takahashi Eriko
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