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校舎中が絵本作家の
つちだよしはるさんワールド
  絵本作家つちだよしはるさんと朝暘一小との交流は、21年前から。致道図書館の中央には、つちださんから寄贈された絵本500冊が並ぶ「土田文庫」があり、子どもたちに大人気です。他にも、つちださん作のきつねの「こん太」やうさぎの「よしこ」、くまの「クンクン」など、学校はつちださんワールドに満ちています。
 
鶴岡市立
朝暘第一小学校
絵本作家つちだよしはるさんの母校・鶴岡朝暘第一小学校は、平成15年に全国学校図書館協議会主催の学校図書館大賞を受賞した日本一の図書館がある学校です。どんな図書館なのでしょう。ちょっとのぞきに行ってみました。
 
庄内藩校「致道館」の流れをくみ、明治41 (1908)年創立。平成7(1995)年度、図書館活用に向けた第1次計画を開始。13(2001)年度、全校による図書館活用教育開始。児童数626名。学校長・富樫恒文。  →ホームページはこちら


朝暘第一小学校の「致道図書館」には、朝から夕方まで、子どもたちがひっきりなしに訪れます。休み時間にはお目当ての本を借りにくる子どもが殺到し、授業中には調べ学習をする学級が、毎時間のようにやってきます。「ここの子どもたちは本が大好きですし、どの先生も図書館でよく授業を行います。学校全体が図書館をフルに活用しているんです」と司書教諭の宮島昭子先生は話します。
  致道図書館は、子どもたちのアクセスに便利な管理棟の1階にあります。2教室分の広さを持つ館内は、本棚を使った仕切りで3つのスペースに分けられ、2学級が同時に授業ができるようになっています。ここを使った具体的なねらいは2つ。1つは「子どもたちが本好きになること」です。そのため、子どもたちの読書実践を把握する図書主任と、図書館に常駐して書籍を管理する学校司書と、図書館を子どもや先生につなげる専任の司書教諭の3名が、図書館を使いやすいように整備し、本や資料を収集するなど、魅力ある図書館づくりを心がけています。その取り組みを全校にも広げるため、校舎のあちこちに本の紹介を掲示し、低・中・高学年ごとに「図書館だより」を発行。朝読書を実施し、全職員や保護者、保護者OBの協力のもと、担任や異学年グループ、読書支援サポーターによる読みきかせなども頻繁に行っています。さらに授業では、学習したことが読書につながるよう、担任がさまざまな工夫をこらし、それでも本をあまり読まない子には、司書教諭や学校司書が担任と協力して、個別に呼びかけています。「もうあの手この手ですよ(笑)。おかげで一小の子どもたちの読書量はとても増え、読書の質も高まってきました。それに合わせて、子どもたちも人の話をきちんと聞けるようになり、集中力や思いやりの心も育ちました。本を介して、友だちや親子の会話が増えたという話もよく聞きますね」。
  もう1つは、「授業に図書館を活用すること」です。そのため、学校司書らが学習のねらいにあわせた資料を収集するなど、図書館を授業で使いやすくする工夫をさまざまに行っています。実際に学級が図書館で授業をする時には、司書教諭も調べ学習を支援し、また、3年生以上には、本の検索能力を高めるための「図書館クイズ」を毎年実施しています。先生たちに対しても、図書館を活用した調べ学習の実践内容を「職員向けの図書館だより」で紹介するなど、先生同士が指導方法を学び合える場を作っています。
  こうした数限りない取り組みは、学校にさまざまな成果をもたらしました。今年度、全家庭に実施したアンケートでは、8割を超えた保護者が、「家の子どもは本が好き」と答え、9割強の子どもが「授業がわかる」と答えています。また、保護者の学校への理解も深まり、先生同士の意識も高まりました。数々の学校の変化を目の当たりにしてきた宮島先生は話します。「学ぶ意欲が高まったことはもちろん大きな成果ですが、図書館で日々子どもたちと接していると、自分で必要な情報を見つけた時の嬉しそうな笑顔に、毎日出会えるわけです。先生たちも、あの子が読書のおかげでこんなに変わったよって教えに来てくれたり。その一つ一つが感動ですよね」。図書館づくりに力を入れ始めて13年、図書館活用教育が学校経営の中核になって4年。朝暘一小の図書館は、今日も活気にあふれています。
 

図書館の使い方が楽しく
身につく「図書館クイズ」
3年生以上に毎年実施する「図書館クイズ」。期限は2ヶ月間、問題用紙は各学年10枚。期間中、図書館はクイズ用紙を片手に、真剣な目で資料を探す子どもたちであふれます。

異学年グループで、年3回、
「なかよし読みきかせ」を開催
1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生がそれぞれグループを組んで行う年3回の読みきかせ。一緒に本に夢中になるという体験が、学年を超えた温かな関係を作ります。

単元別参考図書目録
「学習に役立つ本」コーナー
国語・社会・理科・生活の各授業進度に合わせて、単元毎に参考となる図書を目録にまとめたコーナー。必要な資料が必要な時に手に入るため、先生たちにも大好評です。



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学校図書館活用教育ハンドブック
こうすれば子どもが育つ
学校が変わる

  学校図書館活用教育ハンドブック2
みつける つかむつたえあう
  知識と情報の宝庫2 図書館活用術
図書館へ行こう!図書館クイズ
   
朝暘一小の図書館活用教育実践をすべて公開。校舎の片隅にあった学校図書館が、学校の中心になるまでが詳しく書かれています。   朝暘一小での実践を交えながら、図書館を活用した調べ学習について詳しく解説。授業で「学ぶ力」を身につける方法がわかります。   学校図書館を上手に使いこなすための「図書館クイズ」をそのまま掲載。コピーしたり、アレンジしたりして活用できます。

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長谷川結=取材・文
text by Hasegawa Yu

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