もっと自由に、気軽に。
暮らしを味わい深くする
嗜好品としてのワイン。

もし自分でワインを買う場合は、予算や好み、用途などをお店の人に伝えて一緒に選ぶのがベスト。家庭での保存は、ワインセーバー(真空ポンプ)などのグッズを用いると便利ですが、コルクを戻して冷蔵庫に入れておけば2〜3日はおいしく飲めるとのこと。しっかりと醸造されたものであれば4〜5日くらいかけて飲んでも大丈夫。味や香りの日々の変化を味わってみてもいいかもしれません。「良いワインは、酸味や渋みなどが突出せず、調和のとれた深みある味わいがあります。でもどんなに美味しいお気に入りのワインでも、一緒に飲む相手やシチュエーションによって印象が変わります。生活のさまざまな場面で気軽にワインを楽しんでみてくださいね」。
何が書いてある?
ラベルを読んで
ワインを選ぼう。
ラベル(エチケット)には情報が満載。(1)等級 (2)ワインの銘柄「シャトー・タルボ」(3)ワインの格付け法に基づく生産区域名「サン・ジュリアン」(4)ブドウの収穫年 (5)瓶詰め元 (6)生産国 (7)内容量 (8)アルコール度数 気に入ったワインを覚えるのにも役立ちます。 |
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また、忘れてはいけないのが“紅茶と水の関係”。硬水と軟水では、同じ茶葉でも違う味わいになってしまいます。例えばイギリスの中軟水は、適度な硬度が紅茶の渋みを抑え、味や香りをマイルドにしてくれるのに対し、日本は軟水地域のため味と香りが強く出てしまいます。海外で気に入った紅茶を日本でいれた時「あれ?」と思うことがあったとしたら水のせい。「日本の水道水に合わせて、風味を最大限に引き出せるようにブレンドしています」。
では、家庭でおいしい紅茶を楽しむには?「まず茶葉とお湯の量、抽出時間をきちんと測ること。お湯を5分以上沸かしてしまうのはタブー。酸素が飛んでジャンピングが起こりにくくなりますからね。お砂糖は甘みがほしい時に、ミルクは油分の多いお菓子と一緒の時にお好みで加えるといいでしょう。その時の気分に合ったお気に入りのカップ&ソーサーで、ゆっくりと紅茶を楽しんでくださいね」。
(スプーン2009年2月号に掲載)
参考文献=『おいしいワインの事典』(成美堂出版編集部)、
米野真理子『ワインライフ入門』(角川学芸ブックス)ほか
有地智枝子、高橋江里子=取材・文
text by Ariji Chieko, Takahashi Eriko
和島諭=写真
photograph by Wajima Satoru
日向香=デザイン
design by Hinata Kaori |
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じつは使いやすい?
ソムリエナイフの
正しい使い方とは。 |
 
キャップシールを取ります。ボトルの口の出っ張り部分にナイフを当て、奥から手前に向かって3分の2ほど切ります。次に逆手に持ち替えて残りの3分の1を切ります。澱のある赤ワインはできるだけボトルを動かさないように切り取りましょう。 |

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ここが知りたい!
スクリュー使いに
失敗しないコツ。 |

何かと失敗の多いこの作業。まずはスクリューの先端をコルクの中心に当てます。この時の角度が肝心! スクリューは斜め45度ぐらいに倒した状態から差し込み始めるのがコツ。そうするとスクリューがカーブしながら徐々に立ち上がってきます。 |

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コルクの長さを
考えて差し込むには
少し経験が必要。 |

クルクルと回しながらスクリューを差し込みますが、出来るだけ深く入れるのがポイント。深度が浅いと抜く時にコルクが切れてしまいます。コルクの長さはワインによってまちまちですが、コルクの底ギリギリまでが目安。ただし、くれぐれも回しすぎに注意! |

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いよいよ抜栓!
ゆっくりと徐々に
コルクを引き出します。 |

抜く時は、テコの原理を利用します。ナイフの引っかけ部分を支点にして、ボトルと一緒に左手でしっかりと押さえたら、ナイフの柄の部分を手前に持ち上げるようにしてコルクを上に引っ張ります。一度に抜こうとせず、二度に分けて行うと良いでしょう。 |
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