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 Home > 大人仕様 5. フレッシュジュース編
 



キレイを磨こう
(ハニーパイナップル)
ビタミンCと食物繊維、たんぱく質分解酵素を含むパイナップルは、美肌効果や便秘解消、消化を助ける女性の味方。食欲がない時も、この酸味が食欲を増進させ、栄養素を吸収してくれる。
ストレスを和らげる
(セロリグレープフルーツ)
セロリの風味にはリフレッシュ効果と消臭作用があり、含有ビタミンが血圧を下げる働きをする。グレープフルーツは低カロリー・高ビタミンで、ダイエット中の栄養補給にもぴったり。
夏バテ知らず
(巨峰ジュース)
ブドウ糖と果糖で、疲れた身体にエネルギーを補給! ただし取りすぎは禁物。皮つきのままミキサーにかけて、ポリフェノールをたっぷり摂取。品種によって栄養に大きな差はないため他種で代用可。
簡単デトックス
(桃のスムージー)
食物繊維のペクチンで便秘を解消! 夏の身体をうるおし、疲れを癒すカロテンや、高血圧予防に有効なカリウム、クエン酸で疲労回復と、甘くておいしいだけじゃない、まさに“長生の実”。


ジュースにする時は、変色を防ぐ
レモン汁を少々。
とろける食感と甘さで
身体をみずみずしく保って
ピーチィな夏にしよう。

7〜8月が旬の「桃」は、便秘や高血圧などの慢性的な症状のほか、食欲増進や疲労回復など、夏バテ気味の身体にも効果あり。原産国の中国では、古くから不老長寿をもたらす仙木・仙果とされ、日本でも同様に、魔よけや吉祥のモチーフとして重宝されてきました。
 
ビタミンカラーを
心と身体に取り入れて
彩る、ヘルシーライフ。

フレッシュジュース編
| 指南役 フルーツデリにしむら

寿司職人は、海が荒れても旨い寿司を握ることが使命なんです。
店長の西村千春さんは、「にしむら果実店」のご長女。お店のメニューは常時60種類以上!
酒田市中町3-4-15 [営]10時〜18時半(日祭日は11時〜18時) [休]水曜  0234(24)0470

 今年の流行色は、目にもおいしく元気が出そうなビタミンカラー。ファッションとしてだけでなく、暑さ厳しい夏にはジュースバーに並ぶフレッシュジュースが、身体に栄養を・心に潤いを与えてくれそうです。それもそのはず、じつはフレッシュジュースにはいくつもの“スゴいチカラ”が秘められているらしいのです。今回は、おしゃれなだけでなく、家族みんながヘルシーでハッピーになれる、果物と野菜で作るフレッシュジュースに注目してみました。

風土が育んだ旬の味を
地産地消することが
理想の健康的食生活。


 フレッシュジュースの基本は旬の野菜と果物。おいしくて栄養価が高くて、手軽なだけではありません。「夏には利尿作用を促して身体を冷やし、冬には血行を促進して身体を温めるというように、その時季に私たちの身体が必要としている働きを助けるチカラを持っているものが多いのです。また、素材を選ぶ時は地物が理想的。私がお店で仕入れる場合も、地物なら栽培方法や味の特徴まで分かり、生産者にまで目が届くので安心ですね。また輸入ものの果物には防腐剤がついているので、皮を剥いて使う場合は食品用の洗剤でワックスを落として、流水でよく洗うのがベストです」。それらはすべてオーガニックとはいかなくても、国産のものであれば流水でよく洗い、バナナなら赤ちゃんに与える時のようにヘタの近く1センチくらいを取り除くといったことで残留農薬を極力減らすことができるのだそうです。ただし、洗った後はしっかり水切りをしないとジュースが水っぽくなってしまうので注意してください。

活性酸素を無力化するフレッシュジュースの
おいしくてすごいチカラ。


最近よく耳にする活性酸素は、私たちの体内細胞を酸化させ、錆びさせてしまう物質です。人間の疾患の9割はこの物質の過剰発生が原因とされていますが、これを抑制するのが植物に含まれるSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)という酵素。果物にはさらにビタミンや食物繊維などさまざまな栄養素も含まれるため、昔から「柿が色づけば医者が倒れる」「りんごが赤くなると医者が青くなる」などといわれてきたのもうなずけますね。ところが、最近よく見かける市販の野菜ジュースとなると話は別。国民生活センターほかの調べによると、「1日分の野菜の栄養分」などと謳われている商品の大半は、厚生労働省が推奨する摂取量を下回っており、あくまで不足がちな栄養補給に取り入れるのが良いとされています。




あなただけの健康ジュースレシピで
心身のストレスや悩みをおいしく解消。


 また、家庭用のジューサーでも人参やほうれん草を搾った場合も、カロチンやカルシウム、食物繊維は搾りカスの方に多く含まれるのです。「搾った方が飲みやすいのですが、身体のことを考えると果肉や繊維も摂れるミキシングタイプがおすすめです。スムージーやシャーベットにしてもイイですね。おいしく作るポイントは、果物と野菜の割合が[8対2]を基本にお好みで。そしてあまり多くの素材を混ぜすぎないこと。色が濁ったり、雑味が出たりするので3種類程度がベストです。また、はちみつ、きな粉、ヨーグルトなどを加えても、風味や栄養価がさらに増します。人参やバナナなど水分の少ないものは、牛乳やヨーグルトをプラスするといいですね」。



そのまま食べても、パンにつけ
ても美味。
 

捨てるところなし!
まるごと食べよう
スイカの健康効果。

スイカには果肉だけでなく皮にも種にもしっかりと栄養が含まれているのです。それなら全部食べちゃおう!というのが、スイカをまるごと煮詰めて作った「西瓜糖(すいかとう)」。
お問い合わせは、岡部青果物店◎0235(22)0651へ。フルーツデリにしむらでも販売中。


大人も子どもも知らず知らずに
苦手な野菜を克服!


 ジュースに入れる野菜の中でも、今、子どもたちに大人気なのが「小松菜」だそう。「メニューの『小松菜バナナミルク』を“緑のバナナジュース!”と毎回オーダーしてくれるお子さんもいます。セロリやアボカドなど、食べ慣れない野菜も人気がありますね。メニューを考える時はいろいろなレシピを試しますが、組み合わせによっては色が濁ったり、素材同士の栄養効果が半減したりというように相性が好ましくないものもあります。でも、おいしさはそのままですから、皆さんも好きな果物や野菜でいろいろと試してみてくださいね」。夏はスイカや桃などのほか、色鮮やかなプラム(ソルダム)やパプリカ、飲み口がさっぱりとしたショウガもおすすめ。暑気払いに、冷房対策に、この夏はぜひベジフル効果をお試しあれ。

(スプーン2008年8月号に掲載)

〈参考文献〉
『健康生ジュース305種』新星出版社 ほか

浅賀閑子、高橋江里子=取材・文
text by Asaka Shizuko, Takahashi Eriko
和島諭=写真
photograph by Wajima Satoru
日向香=デザイン
design by Hinata Kaori
 

“肩肘張らず、自由に”とは言っても、やっぱり格好よくふるまいたい。寿司を食す、一挙手一投足。
1
忙しい朝のお助けコンビ
バナナとミルクに+αのお目覚めジュース。

[コーヒーバナナミルク]は、インスタントコーヒーをお湯で溶いて、バナナと牛乳を加えてミキサーにかけるだけ。ほろ苦いコーヒーにバナナの甘みだけでもおいしいですが、子どもたちには、ハチミツやオリゴ糖などの甘味料で甘さを調整してあげましょう。

2
トマトが苦手な人でもこれはOK、な
太陽色のセパレート。

[トマトオレンジ]は、スクイーザーで搾ったオレンジ果汁と、ミキサーにかけたトマト1個を注いだ合わせ技。時間があるならトマトは湯むきすると◎。2層にせずミックスジュースにする場合は、オレンジ果汁にトマトを入れてミキシングしましょう。

3
食べ頃が過ぎた桃もコンポートもどきを
作ってジュースやデザートに。

桃が過熟してしまったり、皮をむいてみたら未熟で実が固かったという時には、市販のヨーグルトドリンクと一緒にミキサーへ。この時、桃は皮をむいて生のままでもOKですが、変色を防ぐために、お砂糖で少し煮るのがポイント。それを冷やして食べても美味。

4
うだるような暑さの日は冷え冷えのスイカを
ゴクゴク飲み干したい。

材料はスイカだけ!水も甘味料も一切使わず、自然の青い甘さを活かした100%ジュースは、とっても喉越しさわやか。ちょっと手間でも、種は丁寧に取り除くこと。種も一緒にミキシングすると苦味が出てきてしまいます。これはキウイで作る時も同じ。



◆バックナンバーもチェック!
1.和菓子編 | 御菓子司 小松屋(2008年4月号)
山水花鳥風月を映し、日本人の美意識を形にした 五感で味わう芸術品。
2.パン編 | モンパン(2008年5月号)
食卓にあるだけで心豊かに、楽しみふくらむ、パンのある暮らし。

3.花編 | Rosa(2008年6月号)
もの言わぬ花々が、その色彩や造形に託した
癒しのメッセージ。
4.寿司編 | 寿司・割烹 鈴政(2008年7月号)
カウンターに座り、自然体で味わってみたい
粋な大人の旨し時間。

5.フレッシュジュース編 |
フルーツデリにしむら
(2008年8月号)
ビタミンカラーを心と身体に取り入れて
彩る、ヘルシーライフ。
6.カクテル編 | BAR ChiC(2008年9月号)
シックに、カジュアルに、自分の特別な空間で鮮やかなカクテルに酔う。

7.紅茶編 | プティポアン(2008年10月号)
ゆっくり過ごしたい時間。お気に入りの紅茶をいれ、体と心で豊かに味わう。

11.ワイン編 | ワインバー&ダイニング Ravi(2009年2月号)
料理、会話、場の空気。素敵なテーブルを演出する気軽で楽しいワイン術。



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