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スパゲティーと聞いて、みなさんのご家庭の定番をあげるとしたらなんでしょう。ミートソース、カルボナーラ、それとも和風? スパゲティーと言っても実際さまざまなメニューがありますよね。
夏江さん家の定番は、今回教えていただく野菜たっぷりの明太子&ニンニクスパゲティー。ご主人の大好物だそう。「もう簡単なの」と夏江さん。ささっとチャーハンを作るような感覚で、スパゲティーを作ってしまうんです。毎日の食卓で、なにかと重宝しそうなそのオリジナルレシピを、さっそく教えていただきましょう。
まず、鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させ、塩を加えます。分量のスパゲティーを入れたら、パッケージ袋に書いてある時間をきっちり守って茹でます。
その間に、麺に絡める具を用意します。まず、大きめのボウルにオリーブオイルと皮から外した明太子、レモン汁、おろしニンニクを入れて混ぜます。「ニンニクは必ずおろし立てのを使ってください。チューブ入りのもダメです。生のものをおろしてくださいね。ニンニクの味が少し強く出ている方が、美味しく仕上がるんですよ」。
ここが今回の一番のポイントです。
つづいて野菜を用意します。今回は、新玉ねぎ、しめじ、エリンギ、ピーマン、パプリカを使います。「今回はたまたまこの組み合わせですけど、しめじを舞タケにかえてもらってもいいんですよ」。
火の通りが同じになるように野菜を切り揃えたら、熱したフライパンにオリーブオイルを回し入れ、野菜を入れて炒めます。「野菜はクタッとならないように、サッと炒めてください。新玉ねぎはしっかり炒めなくても甘みがありますしね」。炒めた野菜は、アツアツのうちに先ほどのボウルに入れて、明太子と合わせておきます。
そうこうしている間に、スパゲティーが茹であがってきました。鍋から取り出し、サッとお湯を切った状態で、具の入ったボウルに移して絡ませれば出来上がりです。「茹であがったスパゲティーは、水分をあまり切りすぎないのがコツです。水分が足りないようだったら、ゆで汁を加えて調整してくださいね」と夏江さん。
明太子やたらこを使ったスパゲティーは、ふつう、麺と絡ませるために相当量のバターを使いがちです。でも夏江さんのレシピなら、オリーブオイルしか使っていないのでヘルシーに仕上がります。野菜もたっぷり摂れて、バランスのいい一皿になりました。それに、明太子とニンニクって、今まであるようであまりなかった組み合わせですよね。でもこれがまたぴったり合うんです。お好きなハーブティーと合わせていただくのが、夏江さんのおすすめです。
(スプーン2008年7月号に掲載) |
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ありそうでなかった明太子とニンニクの組み合わせ。
これがまたベストマッチ。
暑い季節は、サッと作れるレシピがなによりうれしいですね。
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【材料】
スパゲティー400g
エキストラバージン
オリーブオイル大さじ4
明太子160g
レモン汁小さじ1〜2
おろしニンニク小片4個(お好みで)
新玉ねぎ1個
しめじ1パック
エリンギ大1本
ピーマン大2個
パプリカ1/2個
ゆで塩 水5lに対し大さじ1.5位
あんばい用の塩 適宜
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放上夏江=料理
cooking by Hojo Natsue
三浦栄子=取材・文
text by Miura Eiko
和島諭=写真
photograph by Wajima Satoru |
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