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 Home > スプーンインタビュー 176「江本勝さん(I.H.M.総合研究所所長)」
 
 

えもと・まさる
1943年、横浜市生まれ。横浜市立大学文理学部卒業。代替医療学博士。
86年、I.H.M.総合研究所を設立。アメリカで共鳴磁場分析器・MRAやマイクロクラスター水に出会い、水が人体に与える多大なる影響に感銘を受ける。独自の視点で地球上のさまざまな水の研究に取り組んでいる。世界初の水の氷結結晶写真技術を考案。その成果として『水からの伝言』や『水は答えを知っている』を出版。40ヵ国で翻訳され、高い評価を受ける。ヨーロッパをはじめ、世界中から講演に招聘され、水の結晶写真を見た各地の人々に驚きと感動を与えている。
 

I.H.M.総合研究所所長 ◎ Emoto Masaru

江本勝さん

森羅万象はすべて振動しており、
それぞれが固有の周波数を発し、
独特の波動を持っています。


雪の結晶には、一つとして同じデザインのものはないのだそうです。だったら、水の結晶はどんな形をしているのだろう、見てみたいな。と思い続けていたら、水の氷結結晶写真を撮影し、出版なさった方が現れました。それが、江本勝さんです。水に文字を見せたり、音楽を聴かせて撮影した美しい結晶写真と水からのメッセージは、海外でも反響を呼び、高く評価されています。去る2004年11月20日と21日、NPO法人「みんなありがとうねっと」設立準備室主催「美しい地球の自然環境を子供たちの未来へとつなぐプロジェクト」が開催されました。
21日、会場の三川町「なの花ホール」を訪れた江本さんは、「水からの伝言」と題して講演。
当日の講演とインタビューにその後出版された著書の内容も加えて、ご紹介させていただきます。

『水からの伝言』の著者、江本勝さんは、2004年11月21日、奥様の和子さんとともに庄内を訪れました。
ジョン・レノンの名曲「イマジン」で幕を開け、美しい水の結晶写真を紹介しながらの、楽しい講演会でした。




──江本さんが水の研究を始めたきっかけについて聞かせていただけますか。

 私と水との出会いは、リー・H・ロレンツェン博士との出会いに始まります。リー博士が34歳、私が41歳の時でした。博士は、カリフォルニアのバークレー校で生物化学を学んだ後、水の研究者となり、「マイクロクラスター水(共鳴磁場水)」を開発した人です。博士に出会って、すっかり水に魅せられた私は、水についてもっと知りたいと思うようになりました。そして、水を測る・水を見る機械はないかと探したところ、リー博士の紹介で、MRA(共鳴磁場分析器)という、波動を測定する機械に出会ったのです。
  博士に依頼して作ってもらったマイクロクラスター水に、MRAによる波動情報を転写した「波動水」は、水に含まれる情報の違いから、水によって体調が改善されることがわかりました。92年には、アメリカのオープン・インターナショナル・ユニバーシティーで代替医療学博士の認定を受けています。波動水を使って、今までのべ1万人の方々の健康相談を行ってきました。こうした体験から、私の水から波動への研究が加速度的に進んでいきました。


──江本さんは、水の氷結結晶写真を世界で初めて発表された方として広く知られておいでですが、そのアイデアはどのように生まれたのでしょうか。

 それまで私は、水の違いを目に見える形で表す方法はないものかと悩んでいました。ある時、1冊の本を開くと、「雪の結晶は、2つとして同じものはない」という文章が目に飛び込んできたのです。そうか、水を凍らせて結晶を作り、写真を撮ってみたら、水はまったく違う顔を見せてくれるのではないか、とひらめきました。さっそく会社の若い研究員に、この実験を始めるように言いました。誰もやったことのない実験ですから、試行錯誤を経た2ヵ月後に、ようやく1枚の写真が撮れました。きれいな6角形をした結晶でした。1994年のことです。その時の感動は、生涯忘れることができません。 現在では、実験用の大型冷蔵庫を設置し、つねにマイナス5℃の室温を保ちながら観測しています。まず、水を約0.5ccずつ、50個のシャーレに落とし、マイナス20℃以下の冷凍庫で3時間ほど凍らせます。表面張力で盛り上がった氷塊の突起のところに光を当てて、顕微鏡でのぞくと、結晶が現れるのですが、結晶を撮影できるのは、温度が上がって氷が溶け始めるほんの数10秒間だけです。中には、まったく結晶を結ばないものもあります。
  私はまず、町の水道水を調べてみることにしました。東京の水道水は全滅でした。これに対して自然水は、湧き水、地下水、氷河、自然が残っている川の上流など、世界のどの地域であっても、美しい結晶を見せてくれました。 ある日、若い研究員がこんなことを言い出しました。「水に音楽を聴かせて、結晶を撮りましょう」。たしかに、音楽を聴かせることによって振動が伝わり、水の性質が変わるということはあり得る話です。私も音楽が大好きで、子どもの頃は本気で声楽家になろうと思っていたくらいなので、このユニークな実験には大賛成でした。精製水をビンに入れ、2つのスピーカーの間に置いて、音楽を聴かせてみたのですが、その結果はすばらしいものでした。
  ベートーヴェンの交響曲「田園」は、明るくさわやかな曲調の通り、整った結晶、モーツァルトの交響曲40番は、華麗な美しい結晶を見せてくれました。クラシックに限らず、歌謡曲や民謡、ジャズやロックの名曲も、それぞれ美しい結晶になりました。しかし、怒りと反抗に満ちた、あるヘビーメタルの曲を水に聴かせたところ、結晶はばらばらに壊れた形になってしまいました。 ベートーヴェンの「運命」を聴かせた結晶が実に美しかったので、結晶写真を波動測定してみたところ、「免疫力が100点満点」という結果が出ました。スメタナの交響詩「モルダウ」も私の好きな曲ですが、波動測定をすると、「強いいらだち」という感情を相殺し、「安らぎとゆとり」をもたらす波動を持つことがわかりました。そこで私は、音楽は芸術であるけれど、それ以前に癒しそのものなのだと認識したのです。
  次に私は、水に言葉を見せてみようと思いつきました。「ありがとう」と「ばかやろう」とワープロで打った紙をビンに貼ったのです。水が文字を読んで、その意味を理解し、結晶の形を変えるなど、常識では考えられないことです。ところが、「ありがとう」という言葉を見せた水は、きれいな6角形の結晶をつくり、「ばかやろう」という言葉を見せた水は、先程のヘビーメタルの曲と同じように、結晶がばらばらに砕け散ってしまったのです。
  この実験は、私たちが日常使う言葉がいかに大切か、ということを教えてくれました。森羅万象は振動しており、それぞれが固有の周波数を発し、独特の波動を持っています。ポジティブな言葉を発すると、その振動は物事をよい性質に変え、ネガティブな言葉を投げかけると、物事を破壊の方向へと導いてしまう、ということなのです。





江本勝さんの著書より。
『水は音楽を聴いている』2004年・三笠書房
(表紙は、スメタナの交響詩「モルダウ」を聴かせた水の結晶) 『水と音楽 癒しのメッセージ』2004年・講談社DVDブック

『水は音楽を聴いている』には、クラシックの名曲だけでなく、ビートルズの「イエスタディ」やバド・パウエルの「クレオパトラ・ドリーム」、宇多田ヒカルさんの「オートマティック」などを水に聴かせた結晶写真も載っています。不思議といえば不思議ですが、それぞれに個性的なその美しさは感動的です。
「愛 感謝」の結晶を得て、わたしの宇宙観は変わりました。過去から現在に至るまで撮影された結晶の中で、いちばん美しい結晶をつくった「愛 感謝」の概念こそが、この宇宙の概念だったのだ、神の意志だったのだと、悟らされたのです。「愛」というアクティブなエネルギーと、「感謝」というパッシブなエネルギーとが共鳴して、この宇宙がつくられたという、真に清く深い宇宙観を、わたしは教えられたのです。
──江本勝著『水からの伝言 vol.3 改訂版』
(2005年・波動教育社発行)本文126ページより転載



──江本さんは、数多くの水の結晶写真の中で、「愛・感謝」の結晶が特にすばらしいとおっしゃっていますね。

 今まで撮影した結晶写真は1万点を超えています。中でも、私が結晶写真の王様だと感じるのは、「愛・感謝」という言葉を見せた結晶です。もちろん、「愛」だけでも美しい結晶をつくります。各国語で「ありがとう」という言葉を見せた水も美しい結晶を見せてくれました。しかし、「愛・感謝」ほど美しく荘厳できらびやかな結晶を、私は見たことがありません。水が喜び、花が思いきり開いたような形をしています。それは、私の人生を変えてしまうほどの美しさをもった結晶でした。「愛・感謝」の結晶は、「愛」の結晶よりも、「感謝」の結晶に似ています。つまり、愛よりも感謝のほうが、水に強い影響を及ぼしているのです。そこから、私はこんなことを連想しました。
  水の分子記号はH2Oで、水素原子H2つと、酸素原子O1つが結びついてできています。水が水素原子と酸素原子2対1の結合でできているように、人間も感謝が2、愛が1という比率で生きるのが、本来の姿なのではないだろうか。愛というのは、自分から慈しみを与える、能動的なエネルギーです。それに対して、感謝というのはあくまで受動的で、いま生かされていることのすばらしさをしっかりと受けとめるということです。思えば、私たちが宇宙の中でもまれな生命あふれる地球という星に生まれ、自然という大きな懐に抱かれて、日々生きていられることは、それだけですばらしい奇跡ではないでしょうか。私たち人類は、いま与えられてあるものに感謝することを思い出さなければならないと思います。
  ところで、水に「自己愛」という言葉を見せたら、見事に美しい結晶をつくりました。自分を本当に愛してこそ、夫婦愛が生まれ、本当の家族愛を知ることができる。そして初めて、隣人を愛し、祖国を愛し、人類を愛することができる、ということだと思います。 私たちの体の70パーセントは水です。生まれたばかりの赤ちゃんは80パーセント、受精卵の段階では90パーセントが水なのです。ですから、私たちは水そのものだと言えるでしょう。よい水を飲み、よい音楽を聴き、よい言葉を発し、ポジティブに思考することは、波動転換を起こします。よい波動が、水から水へと共鳴現象を起こし、地球上の水を美しくするとともに、この世界をポジティブに変えていくことができるのではないか。そのようなことを、水は私に教えてくれました。

(スプーン2008年2月号に掲載)  

佐藤晶子=取材・文
text by Satoh Akiko
斉藤貴子、和島諭=写真
photograph by Saito Takako,Wajima Satoru
取材協力=「美しい地球の自然環境を
子供たちの未来へとつなぐプロジェクト」実行委員会、
NPO法人「みんなありがとうねっと」(理事長・内山大起)、
食と農と文化の自然アート工房「(有)月の光」
結晶写真掲載・原稿監修協力=I.H.M.総合研究所

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