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〜『SPOON』休刊のお知らせ〜
「いつも温かいご高配を賜り、まことにありがとうございます。
月刊『SPOON』は、1991年4月号の創刊より、18年間にわたって、酒田・庄内の魅力再発見を通して、地域の情報発信を続けてまいりました。地元酒田・庄内の皆様による力強い応援に支えられながら、通巻217号を発刊することができましたことを幸せなことと心より感謝申し上げます。1997年にはNTT全国タウン誌フェスティバルで『全国タウン誌大賞企画賞』を、2006年には酒田市教育委員会より『庄内文化賞』をいただいたことも、忘れられない思い出です。
発刊以来の事業趣旨である、『公益的な精神』に基づき、『地域の情報発信』を通して『地域の文化振興に貢献』したいという願いと使命は、ささやかながら、ひと通りの役割を果たせた、との判断から、このたび、2009年4月号発刊をもって、月刊『SPOON』はいったん休刊する運びとなりました。18年間の長きにわたってご支援を賜りました皆様に心より厚く御礼申し上げます。発行母体であるコマツ・コーポレーションでは、『SPOON』の制作を通して培った財産をもとに、地域の皆様のお役に立てるよう一層の努力をしてまいりたいと存じます。弊社の今後の情報発信にお力添え賜ります様、お願い申し上げます」。

2009年のお正月明けに、上記のようなお手紙をコマツ・コーポレーションの副社長で、「SPOON」の代表発行人である佐藤茂枝の名前で、お客様や関係者の方々にお届けし、ご理解をいただきました。
佐藤公太郎さんが書いていたように「別れは春に極まれり」、お名残惜しい春なのですが、酒田・庄内には、各分野にすばらしい若い世代が育っています。だから、今は、「ロング・グッドバイ」というよりは、今回ご登場くださった大江健三郎さんの作品名にならって「新しい人よ眼ざめよ」という気分、なのです。 編集部にいただいたレターはどれも大切な宝物ですが、その中から、創刊翌年の春に、福音館書店会長だった松居直さんからいただいたお葉書をご紹介させていただきます 。

「雑誌も本も作る人ですね。『スプーン』はとてもさわやかです。日本の出版界が地獄に落ちてゆく時、『スプーン』は天上へ昇ってゆくようです。酒田の現代が生んだ見事な結晶ですね。結晶作用という言葉を思い出しました。出版文化賞ものだと思います。10年は続けてください。酒田と庄内にこだわって。生活のディテールにこだわって。日本全体の視野から酒田を見、世界の中に酒田を置いた時、宝石のように輝く町が日本に一つぐらいあっても良い。誰もがそこで展覧会を開き、コンサートをしたくなるような町が酒田であったなら、素敵ですよね。でも、何よりも人の心でしょう。人の心を育てる雑誌、喜びをもたらす雑誌にしてください。それが、スプーン一杯のわたしの夢」。

戦後日本の優れた絵本を創り出していらした大編集長が贈ってくださったこの言葉、ここに暮らす若い世代にお贈りしたいと思います。
 
月刊『SPOON』 編集長 佐藤晶子

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電話 0234-41-0011(コマツ・コーポレーション代表)
FAX 0234-41-0015(コマツ・コーポレーション代表)
E-mail monthly.spoon.217@spoonnet.jp
上記にて承ります。なお、2005年度以前に発行したSPOONのバックナンバーにつきましては、
残部僅少につき、ご希望に添えない場合があります。どうぞご了承くださいませ。


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月刊SPOON編集部

山形県酒田市京田2-59-3 コマツ・コーポレーション内
電話 0234(41)0070 / FAX 0234(41)0080


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