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 Home > バックナンバー > 昼どきジャーナル 10「稀澄(酒田市)」
 
 
旬を詰め込んだ、お弁当ランチ。

稀澄

松花堂弁当
1,500 yen
1日20食限定で予約はなくてもOK。サイドメニューとして、プチケーキと庄内名物の「むきそば」(各500円)も。
慣れ親しんだ味に心和ませ
気取らない会話が弾む夕べ


 買い物客や車が行き交う郊外の一角で、パッと目を引く緑と白の建物。ここ「稀澄(きすみ)」は、親しみやすい和食をベースとした料理店ですが、その外観の雰囲気や店内のインテリアからは洋風のテイストも感じられ、一体どんなお店なのかと気になっていた方も多いのではないでしょうか。「あえて和、洋のイメージにとらわれないで、お客さんにくつろいでいただげる空間を意識しました。店名に“割烹”や“居酒屋”などと付けなかったのも、お客さんの層を限定しないためです」と語る店主の山口満さんは、かつて割烹「志幡」などのお店で腕を磨いた方。
昨年九月、長年の夢を形にして、ご自分のお店をオープンしました。
  こちらでは旬の魚をメイン食材に、郷土風や創作風とあれこれ多彩に楽しむことができますが、とにかく話題なのがそのサービス度の高さです。お店の昼どきには女性客を中心に、20食限定の「松花堂弁当」を目当てにこぞって訪れます。松花堂〜といえば、十字仕切りのある器の中にバラエティ豊かなおかずを彩りよく盛りつけたものですが、お楽しみが詰まったそのフタを開ける時の期待感は、お皿やお膳とはまたひと味違うお弁当の醍醐味といえます。さて、その気になる中身はというと、お刺身、煮物、揚げ物、焼き物、蒸し物などが二段重にバランスよく配され、さらに別添えでごはんと大きな椀のお吸い物、デザート、飲み物がついた噂に違わぬボリューム。食材は各地のおいしいものを厳選・吟味し、上品な味つけで調理されていて、素材そのものの味を楽しんでもらおうという心づかいが感じられます。「今は時代の流れが速くて、お客さんが求めるものも常に変化します。その希望にいつでも応えられるような柔軟な姿勢を持ち続けていたいですね」。このお店では、誰もが食事や会話を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごしています。あわただしい街の中で、そんなくつろぎの場所を、またひとつ見つけました。


幹事さん必見、料理も会話も賑わうお店
旬を味わい尽くすなら、味とボリュームの多さで定評のある夜のコースがおすすめ。予算は2500円〜5000円程度で、前菜からデザートまで大満足の品数。男性でも満腹必至です。飲み放題プランは4000円から。もちろんお料理は単品でのオーダーも可能です。ドリンクもビールや焼酎以外に、飲みやすいカクテル類も多く揃うので、女性のグループや家族連れの利用も多いとか。会話も食事も気取らず楽しむのが稀澄流。食事がメインの会合でも、飲みたい気分の日でも、シチュエーションに応じてご利用を。
(スプーン2008年1月号に掲載)

秋野わかな、高橋江里子=取材・文
text by Akino Wakana,Takahashi Eriko
和島諭=写真
photograph by Wajima Satoru
 
1_ある日の献立から、お刺身や茶碗蒸しのほかサワラの味噌粕漬け、ブリ大根、アラ汁など。 2_小上がりはすべてフローリング。個室としても、大人数の宴会の場としても利用できる。3_店名の「稀澄」は当初、生まれてくる我が子が女の子だったらと考えていた名前だそう(実際には男の子が誕生!)。4_こちらはカウンター席と小上がりのあるフロア。




お話を聞いた方…
店長 山口満さん
東京の料理店や、市内日吉町の「小幡」を経て、「志幡」で約12年ほど修行。「こだわりは、何事にもこだわらないことですかね(笑)」と控えめな語り口ながらも、お客様主義をモットーとする。

稀澄
酒田市こがね町2−28−9
tel.0234-24-8201
11:30〜13:30
17:00〜22:00
【休】日曜 【P】8台


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