インドの華麗なる食文化
アーユルヴェーダの国の味
スパイシーな香りと味わいが食欲をそそるインド料理。こちらのお店はオープンから半年あまり、巷ではすでに話題の本格インド料理店です。「自分が食べておいしいと思うものを、お客さんにも食べてほしい」と快活な笑顔を見せる店主のビン・プラサダさんは16年前に日本にやってきました。故郷の北インドで料理人として働いていた際、飲食店を経営していたお客さんにその腕を見込まれ来日。名古屋、東京の料理店で働きながら、日本人の嗜好を研究してきました。やがてインド料理をさらに広めるために酒田へ。店名には神名であり、奥様と同じ「Sita(シタ)」の名前をつけました。
メニューの中心はカレーですが、インドカレーが日本のそれと大きく異なるのは「マサラ」と呼ばれる混合スパイスが味の決め手になること。こちらでは、シナモンやクミン、カルダモンなど15種類のスパイスを独自にブレンドした辛さ控えめのマサラを使って、基本となる4種のソースを仕込み、さらにチキン・マトン・ベジタブル・シーフード・
ポークなどのバリエーションが楽しめます。また、カレーにつけて食べる「ナン」も、チーズやガーリックなど8種類で、中でもプレーンナンは超大判サイズともっぱらのウワサ。「皆さん始めは『食べられない!』と言いますが、後から『食べちゃった!』と喜んでくれるので、もっと長いのも作ってみたいですね(笑)」。
ランチタイムには〔カレー・ナン・サフランライス・サラダ・ドリンク〕のお得なセットがあり、ナンやドリンクが選べるだけでなく、ナンとライスはおかわりが自由。また、辛いものが苦手な人でも、オーダーの時に希望を伝えれば大丈夫。ほかにも本格的なバーベキュー料理が各種揃っているので、多様な客層のリピーターが訪れています。「皆さんが何度も食べに来てくれるので、酒田に来れて、とてもハッピーです」。
これからの寒い季節、ホットなインド料理で体の芯から温まりませんか。
じわじわ効く、スパイスの薬膳効果。 |
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ディナータイムには、ランチセット+バーベキューのお得なセットが登場。または、インドのビールやワイン、ラム酒などと一緒にアラカルトを楽しむのもおすすめ。バーベキューの中でも人気は(写真手前右から時計回りに)スパイシーな鶏ひき肉の串焼き「シシカバブ」、クリーミーな味わいの骨なしチキン「マライティッカ」、インド料理の定番「タンドリーチキン」など。インド風ミルクティー「チャイ」やヨーグルトが爽やかな「ラッシー」などソフトドリンクも豊富で、家族連れでも◎。
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(スプーン2007年11月号に掲載)
秋野わかな、高橋江里子=取材・文
text by Akino Wakana,Takahashi Eriko
和島諭=写真
photograph by Wajima Satoru |
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1_ほかのランチセットは、日替わり・シーフード・野菜・ポークなどカレーごとに選べる(780円〜)。 2_本場でもこれほど大きいナンは珍しいとか。
3_女性に人気のカレーは辛さ控えめのチキンマッカリー。男性人気は鶏肉と玉ネギのチキンドピアザ。
各種バーベキューはタンドール窯で焼かれていて香ばしい。4_店内はカウンター席、テーブル2席、小上がりが2つ。

お話を聞いた方…
ビン・プラサダさん
いつもにこやかなビンさん(左)と奥様のシタさん、スタッフの方と「ナマステ〜」。ビンさんは日本語も上手。かつて働いていたお店のお客さんが、酒田まで訪ねて食べに来たことも。 |
インド料理 シタ
酒田市錦町5-32-57
tel.0234-31-5117
11:00〜15;00
17:00〜22:00
※土日は終日営業
無休
【P】あり
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