初夏から夏にかけて、漬けものが美味しい季節でもあるんです。重石を使わず素材の旨味を生かした漬けものは、まるでサラダのよう。旬の食材を色よく、爽やかに、そして簡単に漬けるコツを、光子さんから教えていただきましょう。
まずはミョウガの甘酢漬けです。漬け汁から作りましょう。酢カップ1、酒カップ1、砂糖大さじ1、塩小さじ1.5を鍋に入れて火にかけ、一度煮立てたら火から下ろして冷ましておきます。ミョウガ300gは、外側の汚れた上皮をむいて水洗いし、ザルに上げてよく水気を切ります。ザルに上げたまま、上から熱湯を2〜3回まわしかけます。そのままゆっくり冷まし、容器に入れて漬け汁をそそぎ、蓋をして冷蔵庫で保存します。「2、3日くらいで食べられるけども、冷蔵庫に入れておけば一年くらい保存でぎんながいの。はじめっから長んげぐ保存するつもりだば、小分けにして、消毒した容器さ漬け込むどいいがもの」。
つぎはオクラの醤油の実漬け。庄内特産の醤油の実を使った漬けものなんです。オクラ20本を用意し、ヘタを取って、塩で揉みます。鍋にお湯を沸かし、塩少々を加えます。ここに、塩揉みしたオクラを放してサッと茹で、冷水にとって冷まします。ふきんで水気を取りましょう。ボウルに醤油の実100g(半袋)、酒小さじ2、味りん大さじ1を入れて、軽く混ぜたところにオクラを入れます。
醤油の実が全体に行きわたるように混ぜたら、ラップをかけて冷蔵庫へ。3〜4時間ほど置けばできあがりです。こんな漬けものもあったんですね。オクラのネバネバとシャキシャキ感が、醤油の実とベストマッチング。アツアツのごはんにのっければ、暑い夏でも食欲が進みそうですね。
つづいては、ブロッコリーをカレー味の漬けものにします。ブロッコリー1株を小房に分け、塩少々を加えた熱湯で固めに茹で、冷水にとってから、ザルに上げて水気を取ります。ボウルを用意し、酢大さじ3、マスタード小さじ1、カレー粉小さじ1.5、塩小さじ半分、コショウ少々を入れて、泡立て器でよく混ぜます。そこにサラダ油3分の1カップを少〜しずつ加えていき、さらによく混ぜます。この漬け汁の中にブロッコリーを入れて混ぜ、ラップをかけて冷蔵庫へ。1時間くらいでできあがりです。
最後は茄子の辛子漬けを作りましょう。市販の小茄子の漬けもの一袋をフキンに取ってぎゅっと絞り、酒粕30g、味りん大さじ3、練り辛子大さじ5、薄口醤油大さじ1.5を混ぜ合わせた中に入れ、冷蔵庫で4〜5時間くらい置けば、できあがりです。途中1、2回かき混ぜてくださいね。ツーンとくる辛味がクセになりますよ。 |