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 Home > バックナンバー > 「光子さんのごっつぉ彩時記」 > 145 ニンジンと牛肉の甘辛炒め

月刊「SPOON」2004年7月号掲載

なぜだかきらわれてしまう
ニンジンが主役の
超美味しいごっつぉが登場。
ぜひぜひ、すぐに作って
みてくださいね。
青塚光子=料理
cooking by Aotsuka Mitsuko
三浦栄子=取材・文
text by Miura Eiko
板垣洋介=写真
photograph by Itagaki Yosuke

イラスト=佐藤定雄
題字=齊藤千加子

旬の手作り実感シリーズ……145
 

ニンジンと牛肉の甘辛炒め
【材料】
ニンジン3本、竹の子水煮1個、
牛肉150〜200g、サラダ油大さじ1、
酒大さじ3、砂糖大さじ1、醤油大さじ3、味りん大さじ3、豆板醤小さじ1、
すりおろし生姜適宜、
長ネギのみじん切り適宜、
白すりゴマ適宜
 ニンジンがなんとも美味しいごっつぉになりました。たっぷりのニンジンが主役の炒め物。甘辛加減がご飯に超ぴったりなんです。世のニンジンぎらいのみなさま、これを一度食べたら、絶対ニンジン好きになりますよ。

 さっそく下ごしらえから始めましょう。まず、ニンジン3本は洗って、皮をむき、4つ割りにします。これを、乱切りにする時のように、まな板の上で回しながら、細長くスライスしていきます。「薄っすぐで、細長い乱切りっていえばいいなんがな」と光子さん。

 竹の子の水煮1個は、穂先と根元に切り分けます。「水煮の竹の子さ付いでる白いなは、アクだんよの。これをちゃんと落どしてから、調理しての」。付着している白いアクを、流水ですすいで、落とします。穂先は六〜八切にしましょう。根元の部分は、ひと口大にスライスしていきます。

 ところで、竹の子の水煮というと、すぐにパックになって売られているものを想像してしまいますが、「旬のいちばん美味しい時に、まとめて茹ででおいで、真空パックさ入れで、冷凍しておけば、結構長い期間、使わいんなんよ」と、美味しさにこだわる光子さん。これは、みなさんのご家庭でも真似のできそうな、耳より情報ですね。

 さて、再び下ごしらえに戻ります。最後に牛肉150〜200グラムを、食べやすい大きさに切り揃えて、下ごしらえも終了です。

 炒め鍋を用意し、サラダ油大さじ1を垂らして、中火で熱します。ここに、スライスしたニンジンを入れて、2〜3分炒めます。「火をあんまり強ぐすっど、ニンジンが焦げでしまうさげ、中火で調理したほうがいいがもの」。

 油が全体に回って、ニンジンの表面がつややかになってきたら、牛肉を加えて、さらに炒めます。牛肉の色が変わってきたら、酒大さじ3を回し入れ、フタをして、2〜3分ほど蒸し煮にします。フタを取ったら、竹の子のスライスを加え、ここで火を少〜し強くし、強めの中火状態にします。

 続いて、砂糖大さじ1、醤油、味りん各大さじ3を加えて味付けして、全体を炒めます。

 汁気を飛ばしながら、さらに炒め、豆板醤小さじ1、すりおろし生姜、長ネギのみじん切り各適宜を加えたら、最後に全体を手早く炒めて、火を止めます。器に盛り付け、白いすりゴマを振りかけて、出来上がり。ちょっと濃い目の味付けに、豆板醤の辛味がピリッと効いて、「これがニンジン?」と思ってしまう、美味しいごっつぉの誕生です。カロチンたっぷりで、栄養価の高いニンジンを、もっともっと子どもたちに食べさせたいと考えているお母さんたちにとって、なんともうれしいごっつぉですね。



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