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 Home > バックナンバー > 「光子さんのごっつぉ彩時記」 > 142 春のちらし寿司

月刊「SPOON」2004年4月号掲載

寿司飯も具も、しっかり味がついているのだけれど、甘すぎず、さっぱりとしていて、柔らかい色合いにも春を感じさせるごっつぉです。 青塚光子=料理
cooking by Aotsuka Mitsuko
三浦栄子=取材・文
text by Miura Eiko
斉藤貴子=写真
photograph by Saito Takako

イラスト=佐藤定雄
題字=齊藤千加子

旬の手作り実感シリーズ……142
 

春のちらし寿司
【材料】
《寿司飯》米2カップ、寿司酢40cc
《具》カンピョウ5g、干シイタケ2枚、だし汁3/1カップ、味りん・醤油各大さじ1、砂糖少々、エビ4尾、酢大さじ1と1/2、砂糖大さじ1/2、塩少々、レンコン50g、酢大さじ1、砂糖大さじ1/2、塩少々、水小さじ1、卵1個、酒大さじ1、砂糖小さじ2/1、塩少々、絹サヤ適宜、ウナギ蒲焼(市販)1串、白ゴマ適宜
 入学、進学、就職、結婚などなど、なにかとお祝い事の多い春の到来ですね。そんな4月にぴったりの、光子さんの「ちらし寿司」が登場。淡〜い色合いがいかにも春らしい、愛情たっぷりのハレの日のごっつぉを作ってみませんか。

 米2カップを、炊く30分前に水洗いし、ザルに上げて水切りしておきます。水加減だけやや少な目にして、あとは普通に炊きます。炊き上がったら、十分に蒸らします。

「ご飯の固さもそれぞれ好みあっさげ、まず1回、これで作てみで、あど自分で水加減決めればいいなんよの」。

 その間に、材料の下ごしらえをしておきましょう。カンピョウ5グラムを塩水でもみ洗いします。鍋にお湯を沸かし、もみ洗いしたカンピョウを約10分間かけて下茹でします。柔らかくなったら、しっかり水を切って、1センチ幅に切ります。干シイタケ2枚も水で戻して、柔らかくなったら薄切りにします。鍋にだし汁3分の1カップ、味りん、醤油各大さじ1、砂糖少々を入れ、ここに刻んだカンピョウ、シイタケを加えて、中火にかけて、煮含ませ、味付けします。

 エビ4尾は背わたを取り、殻つきのまま、塩少々を加えたお湯でさっと茹で、冷ましてから殻をむきます。

「殻むいで茹でっど、せっかくのエビの旨味が逃げでしまうさげ、殻とんなは、冷まして、落ち着いてからすっどいいなの」。酢大さじ1と2分の1、砂糖大さじ2分の1、塩少々を混ぜて作った甘酢に、エビを漬けておきます。

 レンコン50グラムは厚めに皮をむいて薄切りにし、酢水にさらしてアクを抜きます。鍋に酢大さじ1、砂糖大さじ2分の1、塩少々、水小さじ1を入れて甘酢を作り、薄切りのレンコンも入れて火にかけ、味を含ませます。

 卵1個を割りほぐし、酒大さじ1、砂糖小さじ2分の1、塩少々を加えて混ぜたら、フライパンを熱し、薄く油をひいて、流し入れて、薄焼き卵にし、細長く切って錦糸玉子を作ります。

 絹サヤ適宜は、塩を加えて色好く茹で、斜めのせん切りにします。市販のウナギの蒲焼は、タレをかけて、いったんレンジで温めてから2センチくらいの幅に切ります。これで具の下ごしらえは終了。次に寿司飯の準備にかかります。

 十分に蒸らしたご飯を飯台に空け、市販の寿司酢40ccをかけて、ヘラで切るようにして、サッと混ぜます。味付けしたカンピョウとシイタケ、白ゴマ適宜を加えて、今度は全体に均一になるようにしっかり混ぜます。このとき、ご飯をうちわで扇いで、ツヤを出すことを忘れないでください。

 器に寿司飯を盛り、具を飾り、白ゴマを散らして出来上がり。しっかり味が付いているのだけれど、甘すぎずさっぱりとした、美味しいちらし寿司です。



■「光子さんのごっつぉ彩時記」バックナンバー


春のちらし寿司
2004/04【142】
チンゲン菜と
ハムのクリーム煮

2004/05【143】
鶏レバーと
こんにゃくの煮込み

2004/06【144】
ニンジンと
牛肉の甘辛炒め

2004/07【145】
かぼちゃと
サバの南蛮漬け

2004/08【146】
ナスとトマトのカレー
2004/09【147】
かぼちゃと
さつまいものグラタン

2004/10【148】
里芋と手羽先の
煮っころがし

2004/11【149】
鮭のおこわ
2004/12【150】
鮭のテリーヌ
2005/01【151】
はまぐりのクリーム煮
2005/02【152】
漬物の炒め煮
2005/03【153】
かゆずし
2005/04【154】
あんかけうどん
2005/05【155】
孟宗汁
2005/06【156】
夏の漬けもの
2005/07【157】
茄子ごんげ
2005/08【158】

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